日本CA、企業資産を自動的に管理、最適化し、効率向上を実現ソリューション

 日本CA(根塚眞太郎社長)は5月29日、企業資産を自動的に管理し、最適なITサービスの提供を支援する構成管理ソリューション群「CA Client Management Solutions r11.2」と「Unicenter Asset Portfolio Management r11.2」を発表した。

 「CA Client Management Solutions r11.2」は、同社がこれまで提供してきたサーバーやデスクトップPCの管理、ソフトの配布などを行うもの。「Unicenter Asset Management r11.2」「Unicenter Software Delivery r11.2」「Unicenter Remote Control r11.2」の3製品で構成される。対応環境はWindows、Linux、Unix。

 「Unicenter Asset Management r11.2」は、サーバーやPCを含むクライアントの検出・構成変更を行う。「Unicenter Service Desk」など他のCAのマネジメントソリューションと構成情報を共有しシームレスに統合することで、CMDBを強化できる。独自の「スニファ」技術も搭載。ネットワーク上のトラフィックを積極的に監視・検出し、従来型のIPベースの検出プロセスと組み合わせることで、ネットワーク上のデバイスをくまなく検出できる。

 「Unicenter Software Delivery r11.2」は、さまざまな機種が混在するビジネス環境で重要なソフトウェアリソースを配布し、最適な資産構成を実現する。今回の最新版では、管理サーバー間でのパッケージ配布機能を改善した。

 「Unicenter Remote Control r11.2」は、遠隔操作でWindowsとLinuxシステムの制御・サポートを行う。Linuxサポートを強化し、Windows PCからすべてのLinuxサーバーとデスクトップクライアントをリモートコントロールできる。

 一方、「Unicenter Asset Portfolio Management r11.2」は、企業の所有資産や契約の財務管理を実現する製品で、日本市場への投入は今回が初めて。企業のIT資産をライフサイクル全体にわたって総合的に管理・利用することでコスト削減と効率向上を実現し、ビジネス目標に沿った意思決定を支援する。主な機能は「財務管理」「ベンダおよび契約管理」「ソフトウェアライセンス管理」「資産の影響分析」「効率的な既存データの取り込み」。対応環境はWindows。

 なお、今回発表した製品はすべて、イギリス政府が策定したコンピュータシステムの運用・管理業務に関する体系的なガイドラインITILに対応。また、IT資産情報を一元的に管理する「CMDB(構成管理データベース)」を基盤としており、06年9月に発表した「Unicenter Service Desk」と組み合わせることで、一貫性のある構成管理を容易に実現できる。

日本CA=http://www.ca.com/jp/

提供:BCN