IA64サーバ市場 UNIX中心で、WindowsおよびLinux搭載機は伸びず IDC Japan

 IDC Japanは2007年8月29日、国内のIA64(Itanium)サーバ市場はUNIXサーバが中心で、WindowsおよびLinux搭載サーバは伸び悩んでいるという市場分析結果を発表した。IA64サーバ市場に参入したベンダーの当初の期待を大きく裏切るもので、両プラットフォームの拡大には市場参加者の努力が必要だとしている。

 調査結果によると、2006年の国内IA64サーバ出荷金額は626億円で、市場全体からのシェアは9.3%。2004年下半期から大きく出荷金額を伸ばして、国内サーバ市場での存在感も増しているが、この成長はUNIX搭載IA64サーバがけん引している。

 一方、WindowsおよびLinux搭載IA64サーバは、2004年からほぼ横ばいの状態。IA64サーバ全体の4分の1程度にとどまっている。システム導入コストの削減要求を受けて、性能の向上が進むx86サーバが躍進し、市場の情勢はx86-64サーバに向かっているという。

 IDC Japanは、国内サーバ市場は出荷額ベースで縮小傾向にあり、WindowsおよびLinux搭載IA64サーバが市場を拡大するには他のサーバからパイを奪う必要があると指摘。具体的には、「250万円以上のUNIX搭載RISCサーバ市場」や「ビジネスプロセッシングおよびデータベース用途」がターゲットになるとしている。【鴨沢 浅葱/Infostand】

IDC Japan
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