PC:2010年にはノートが主役に デスクトップ低迷

 調査会社の米IDCはこのほど、世界のノートパソコン出荷台数が、2010年には1億7520万台に達し、デスクトップ型(1億6420万台、PCサーバーを含む)を追い抜くとの見通しを発表した。ノート型の値下がりなどで、デスクトップから乗り換える動きが強まっている。

 IDCによると、06年のノートの出荷台数は8240万台、デスクトップは1億4620万台で、大きな開きがあった。しかし、07年はノートが前年比28.2%増となり、初めて1億台を突破する見通し。ノートは08年以降も2ケタ増が続く一方、デスクトップは前年比2~3%増の低成長が続くため、10年には主従が逆転する。

 特に米国では08年の段階で主役が交代。11年になると、ノートが5360万台となり、デスクトップ(2840万台)の2倍近くになる。パソコン・メーカーは当面、ノート優先の戦略を強いられそうだ。【南 優人/Infostand】

IDC
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