トランジスタ:発明から60周年 米国で記念行事

 米LSI社は12月13日(米国時間)、トランジスタの発明から60周年を記念して、第1号のトランジスタの複製品をコンピューター歴史博物館(カリフォルニア州)に寄贈したと発表した。同社は、世界で初めてトランジスタを生産した旧Western Electricの後身。来年初めにイベントも開催する。

 トランジスタは1947年の12月16日、米国のベル研究所でジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテン、ウィリアム・ショックレーらが発明(56年にノーベル物理学賞を受賞)。電気製品の小型化を一気に進め、ハイテク産業の爆発的な発展をもたらした。最初に商業生産を開始したのはWestern Electricで、同社の流れをくむのがLSI社。3人がつくった最初のトランジスタのレプリカが、博物館に展示される。

 一方、Intelもウェブサイトに記念コーナーを開設。トランジスタの発明から最新プロセッサーまでの歴史を振り返っている。先端技術で生産したプロセッサーは、その中に8億2000万個のトランジスタが入っていることを紹介。60年間の技術の進歩を強調している。【南 優人/Infostand】

ベル研究所
http://www.alcatel-lucent.com/wps/portal/BellLabs

インテル
http://www.intel.com/