ミラクルなど「Asianuxコンソーシアム」3社、中国・無錫市にAsianuxの合弁会社を設立

 ミラクル・リナックス(本社:東京都港区)、中国Red Flag Software(レッドフラグ・ソフトウェア)、韓国Haansoft(ハーンソフト)の3社は2007年12月20日、中国江蘇省無錫市に合弁会社「Asianux Corporation」を設立したと発表した。Linux OSの開発、サービス・サポートの提供などを行う。

 3社は「Asianuxコンソーシアム」を設立してアジア共通のLinuxブランド「Asianux」を共同で推進している。新会社は「4-CO」(4つの共同)という共同ビジネスモデルコンセプトと、4年以上の協力関係を土台にして実現した。

 新会社はAsianuxコンソーシアムに参加し、アジアのオープンソース・ソフトウェア市場向けに、サーバー/モバイル/デスクトップの各プラットフォーム向けLinux製品の開発、マーケティング、販売を展開する。技術や人材、財務、経営などは3社が共同でリソースを出し合い、各社の長所を相互補完的に取り入れるとしている。

 資本金は135万ドルで、従業員数は約50人。取締役会長兼社長にはRed FlagのJia Dong社長兼CEOが就任した。また、ミラクル・リナックスの佐藤武社長も取締役副会長として経営陣に名を連ねる。

 本社を置く江蘇省無錫市はソフトウェアを注力産業のひとつに掲げて積極的に政策支援を行っていることから、日本と韓国の企業が増加。2006年のソフトウェア産業の売上規模は100億ドル超で、2000年の25倍に拡大しているという。【鴨沢 浅葱/Infostand】

ミラクル・リナックス
http://www.miraclelinux.com/

Asianuxコンソーシアム
http://www.asianux.com/