米Microsoft、「IE8」でWeb標準サポートモードをデフォルトに

 米Microsoftは3月3日(米国時間)、Webブラウザの次期版「Internet Explorer 8」で、デフォルトのレンダリングモードとしてWeb標準実装モードを採用することを発表した。標準サポートと相互運用性向上の取り組みをアピールする狙いだ。

 Microsoftは昨年、IE8がファーストベータの段階でW3Cの標準互換テスト「Acid2」に合格したことを発表していた。IE8では、1)Web標準実装、2)現行版であるIE7リリース時の標準実装、3)それ以前の標準実装、の3つのモードを用意する。これまでMicrosoftは、既存のWebサイトがきちんと表示されないという事態を避けるため、IE8は出荷時、2)をデフォルトとして採用するとしていた。今回、この方針を変更することになる。

 方針変更の理由について、同社チーフソフトウェアアーキテクトのRay Ozzie氏は、「全ベンダーが相互運用性を重視して標準をサポートすることにより、Web設計者は大きな恩恵を得られる」と説明している。

 同社では、IE8のベータ期間中に新しいWeb標準に対応するようコンテンツ制作者に呼びかけるという。

米Microsoft
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