米Google:公立図書館の蔵書検索で本文表示を実現

 米Googleは13日(米国時間)、公立図書館の蔵書検索システムと、同社の「Google Book Search」サービスを連携させる試みを開始した。図書館で蔵書を検索すると、検索結果の中にGoogleへのリンクも表示され、本文の一部を読めるようになる。

 Googleは、書籍を画像データ化することで、インターネット上で読めるようにしている。一方、図書館の蔵書検索は、書名や著者は分かっても、本文は読めないのが一般的。同社の協力により、図書館でも中身を見られるようにする。

 図書館の蔵書検索を実行すると、書名や出版社名とともに、「Google Book Search」の該当ページへのリンクを表示。クリックすると、Googleのウェブサイトに飛んで、本文の全部または一部を読むことができる。

 書籍をスキャナーで読み取り、画像データ化するのは手間がかかる。中小規模の図書館では、対応できないのが実情だ。Googleの力を借りることで、利用者へのサービスを高められる。米カリフォルニア大学などの大学図書館も、さっそく採用した。【南 優人/Infostand】

利用の実例
http://catalog.dpls.lib.or.us/record=b1022758

「Google Book Search」の公式ブログ
http://booksearch.blogspot.com/