英Canonical、Intel「Atom」向けの「Ubuntu MID Edition」をリリース

 英Canonicalは6月24日(英国時間)、モバイルインターネット端末(MID)用Linuxディストリビューション「Ubuntu Mobile Internet Device(MID)Edition 8.04」を発表した。米IntelのMID向けプロセッサ「Atom」を搭載した携帯型コンピュータ向けとなる。

昨年5月に発足したUbuntu Mobile and Embeddedコミュニティが、デスクトップ版の「Ubuntu 8.04 LTS」をベースに、オープンソースMID支援コミュニティのMoblin.orgと協力して開発した。タッチ画面、フルインターネット機能などが特徴となる。

インターネットでは、「Gecko」ベースのWebブラウザを搭載、Web 2.0とAjaxに対応する。カスタマイズにより「Adobe Flash」を搭載可能、「YouTube」「Facebook」などのSNS、電子メール、VoIP、IM、ブログ、デジタルTV、ゲームなど、さまざまなアプリケーションを利用できるという。

 ユーザーインターフェイスとして、HTML、Flash、Clutter、Python、GTK、C/C++とGTK、Javaなどをサポートした。柔軟性に優れ、OEMは容易にカスタマイズできるという。

 対応するハードウェアの仕様は、GPS、WiFi、3G、WiMAX、Bluetoothなどの無線通信技術、物理/仮想キーボード、4~7インチ画面、2~8GBのフラッシュ/ディスクベースストレージなど。

英Canonical
http://www.canonical.com

Ubuntu Mobile and Embedded
https://wiki.ubuntu.com/MobileAndEmbedded