日本発次世代暗号方式「Camellia」、OpenSSL Projecrtが採用

 NTT持ち株会社は2006年11月8日、三菱電機と共同開発した128bitブロック暗号アルゴリズム「Camellia」(カメリア)が、OpenSSL ProjecrtのSSL/TSLプロトコル用暗号ツールキット「OpenSSL toolkit」に採用されたと発表した。

 9月にリリースされたOpenSSL 0.9.8c版からCamelliaが搭載された。同ツールキットに搭載される128bitブロック暗号はAESに続いて2番目。「AESと同等の安全性と処理性能を有すると位置づけられた」(NTT)としている。なお、0.9.8.x版の搭載ではコンパイルされず、次回のメジャーバージョンアップ時に標準インストールされる予定。

 Camelliaは2000年にNTTと三菱電機が共同開発。ISO/IEC国際標準暗号、欧州連合推奨暗号、電子政府推奨暗号などの国際的な暗号方式の標準化規格・推奨規格に選定されている。

 両社は、国際的な基盤技術としての普及を目指して、2001年に基本特許を無償化。2006年4月にオープンソース化して、オープンソースコミュニティに採用に向けた活動を行ってきた。今後、LinuxやFreeBSD、Mozillaなどにも採用を働きかけていく。【鴨沢 浅葱/Infostand】

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