NTTデータ、PostgreSQLのITセキュリティ認証取得版を公開

 NTTデータ(本社:東京都江東区)は、国際規格「ISO/IEC 15408」のITセキュリティ認証を取得したデータベースソフト「PostgreSQL 8.1.5 認証版」を2007年4月11日公開した。「PostgreSQL」をベースに同社が開発したもので、オープンソースのデータベースソフトの認証取得は初という。

 PostgreSQLのパスワード認証や監査ログ表示・閲覧機能などを強化して、ITセキュリティ評価基準に適合するようカスタマイズした。2006年9月にITセキュリティ認証を申請、国内で認証制度を運営する独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の審査を受けてこのほど取得した。

 PostgreSQL 8.1.5 認証版は、Red Hat Enterprise Linux対応のRPMパッケージと運用ガイドラインで構成され、BSDライセンスで公開する。NTTデータは今後、差分パッチの提供など、PostgreSQL開発コミュニティへの還元を検討している。

 オープンソースソフトでITセキュリティ認証を取得しているのは、これまでOS製品だけで、データベースソフトでは初となるという。ITセキュリティ認証取得製品は、国の税制優遇制度「情報基盤強化税制」適用の要件ともなっている。【鴨沢 浅葱/Infostand】

NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/

PostgreSQL認証版
http://www.nttdata.co.jp/services/postgreSQL/index.html