フラッシュメモリー:価格上昇か iPhone人気で供給不足

 台湾の調査会社、DRAMeXchangeは7月18日(現地時間)、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤーなどで利用されるフラッシュメモリー(NAND型)の価格が、当面は上昇を続けるとの見通しを発表した。米Appleの「iPhone」「iPod」が爆発的に売れていることなどで、フラッシュが供給不足になるのが原因。第3四半期は、世界の生産量の25%前後がApple向けになり、需給がひっ迫するという。

 フラッシュの価格は春ごろから上昇に転じたが、この先も値上がり傾向が続くとみている。Appleが6月末にiPhoneを発売したのが大きな原因。Apple以外のハイテク企業も、歳末商戦をにらんでフラッシュの確保を急ぐため、品薄になると予想している。

 フラッシュを生産している半導体メーカーが、次世代技術への移行時期で生産性が低下、出荷が減少していることも、値上がり要因となる。移行が一巡するのは来年以降になるとみられるため、当分は上昇傾向が続くという。【南 優人/Infostand】

DRAMeXchange
http://www.dramexchange.com/