パソコン:日本市場の不振が鮮明 第2四半期も前年割れ

 米Gartnerはこのほど、07年第2四半期の世界のパソコン出荷台数は前年同期比11.7%増の6109万台(速報値)だったと発表した。このうち日本は約330万台で、同4.6%減。他の地域は軒並み2ケタ増だったが、日本だけ前年割れとなった。

 最近は世界的にデスクトップ機が不振で、ノート型が人気。日本はもともとノートの普及率が高いため、出荷が伸びず、苦戦している。

 中南米の出荷台数は約520万台で、前年同期比25%増を記録した。アジア・太平洋地域(日本を除く)は18.3%増、欧州・中東・アフリカ地域は11.9%増。米国は5.9%増で、日本と同様に苦戦しているが、事前予想(3.2%増)より健闘した。

 日本は昨年、年間出荷台数が前年比マイナスとなった。07年に入ってからも前年割れが続いており、トンネルから抜け出すめどが立っていない。【南 優人/Infostand】

Gartner
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