ワイヤレスUSB:年内に発売 PC機器のケーブル不要に

 業界団体のUSB-IFは7月23日(米国時間)、パソコンと周辺機器を無線で接続する技術「ワイヤレスUSB」の対応製品が、秋から年末にかけて登場すると発表した。従来の「USB」を無線化した技術で、ケーブル不要になる。米Dellと中国のLenovoのノートパソコンなどが対応する。

 ワイヤレスUSBは、パソコンとプリンター、デジタルカメラなどを無線で結ぶ技術。通信速度は3メートル以内なら最大480Mbps、10メートルでも110Mbpsを確保し、Bluetooth(最大1Mbps)より大幅に速い。既存のUSB機器と互換性があるため、普及が予想されている。

 第一弾の対応製品は、Dellのノート機「Inspiron 1720」と、Lenovoの「ThinkPad T61」「T61p」。一方、既存のパソコンでワイヤレスUSBが利用可能になるアダプターなどを、米D-Linkと米IOGEARが売り出す。

 D-Linkは、アダプターの「DUB-1210」と、ワイヤレス対応のUSBハブ「DUB-2240」(4ポート搭載)を発売。手持ちのパソコンのUSB端子にアダプターを挿入し、ハブの方にプリンターなどを接続することで、無線化できる。米国では第4四半期から、それぞれ119.99ドルで販売する。周辺機器がワイヤレスUSB機能を搭載するまでは、こうしたアダプターやハブが必要になる。【南 優人/Infostand】

D-LinkのワイヤレスUSB
http://www.dlink.com/products/?pid=629