データセンター:総消費電力が5年で倍増 米環境保護局調査

 米環境保護局(EPA)は8月3日(米国時間)、米国内の全データセンターが消費する総電力が5年間で倍増し、2011年には年間1000億キロワット時(kWh)超になるとの予想を発表した。これを賄うには、新たに10基の発電所が必要になるという。

 EPAによると、米国内の06年のデータセンターの年間電力消費量は610億kWh。国の総消費量の1.5%を占め、電気代で45億ドルに相当する。うち連邦政府機関関係分は1割の60億kWhだった。

 サーバーとデータセンターのエネルギー消費は過去5年間でほぼ倍増したが、調査では、さらに5年後には1000億kWhを突破すると予想。電気代は74億ドルを超えるとみている。

 EPAは、エネルギー効率の高い機器の導入や、運用・管理面での改善で、大幅に節電できる余地があると指摘。既存の技術や方策だけでも25%の削減ができ、先進技術などを活用すれば、年間最大約40億ドルの節約も可能だとしている。【高森 郁哉/Infostand】

米環境保護局
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