米AMD:トリプルコアのプロセッサー投入へ 価格抑え

 米AMDは9月17日(米国時間)、パソコン用のプロセッサーで、1基で3基分の“頭脳”(コア)を持つ「トリプルコア」の製品を、08年第1四半期に出荷すると発表した。1基で4基分の「クアッドコア」は年内に投入するが、3基分にとどめて価格を抑えた製品も用意する。

 クアッドコアのプロセッサーは、米Intelが先行。昨年11月から出荷しているが、価格が高く、伸び悩んでいる。AMDは、Intelが手がけていないトリプルコアで需要を掘り起こす。

 ハイテクの世界では、2の次は4、その次は8と偶数倍が一般的で、トリプルは異例。使用条件によっては、クアッドコアを上回る処理能力を実現するという。米マイクロソフトが対応を表明した。

 AMDは今月、同社としては初のクアッドコア・プロセッサー「Opteron 2300」シリーズ(サーバー用、開発名はBarcelona)を出荷した。パソコン用のクアッドコア「Phenom」は12月に投入する。【南 優人/Infostand】

AMD
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