米Adobe、RIA技術「Adobe AIR/Flex 3」正式版を提供開始

 米Adobe Systemsは2008年2月25日(米国時間)、リッチインターネットアプリケーション(RIA)実行環境「Adobe AIR」および開発環境「Adobe Flex 3」の提供を開始した。2007年1月からパブリックベータ版を公開していたプラットフォームの正式版。

 AIRでは、ブラウザやデスクトップ、OSに依存しない広範なサービスを提供できるという。開発者はHTML、Ajax、PDF、Adobe Flash、Adobe Flexなどの習得済みのWeb技術を使ってデスクトップ向けRIAの開発が可能。AIRでは、Webkit HTMLエンジン、Tamarin ActionScript Virtual Machine、SQLiteのローカルデータベース機能など主要機能がオープンソース化されている。

 AIRはWindows版とMac OS版があり、同日無償ダウンロード提供を開始した。英語版のみ。Linuxおよび日本語を含む多言語版は今年中旬に提供開始する予定。

 Flex 3は、AIRおよびFlash向けの開発環境で、オープンソースのフレームワーク「Flex 3 SDK」と、Eclipseベースの統合開発環境「Adobe Flex Builder 3」から構成される。

 Adobe Flex 3製品ファミリーは、WindowsとMac OS向けに英語版と日本語版を用意。Adobe Flex Builder 3は、スタンドアロン製品またはEclipseプラグインで、価格はスタンダード版が3万1500円、プロフェッショナル版が8万9250円。オープンソースのFlex 3 SDKとAdobe Flex Builder 3 for Linuxのベータ版は、Adobe Labsから無償ダウンロード提供する。【鴨沢 浅葱/Infostand】

アドビ・システムズ
http://www.adobe.com/jp/

Adobe AIRダウンロード
http://www.adobe.com/products/air/

Adobe Labs
http://labs.adobe.com/