ウイルス:「Storm worm」にブログや掲示板から感染する新種

 米Secure Computingは2月28日(米国時間)、今年に入って猛威をふるっているウイルス(ワーム)「Storm worm」に、ブログや掲示板、ウェブメールを介して感染する新種を確認したと発表した。これまでにない手口によるもので、危険性も高いとして注意を呼びかけている。

 Storm wormは、コンピューターの制御を奪う「トロイの木馬」として機能するワームで、感染したコンピューターは他のサイトへの攻撃などを一斉に行う「ボットネット」に組み込まれる。欧州から出現して急速に世界中に広まった。

 これまでは電子メールの添付ファイルの形で広まっていたが、新種は、ユーザーがブログや掲示板、ウェブメールのリンクをクリックするとプログラムをダウンロードして感染する。さらに、感染したパソコンで書き込みを行うと、「面白いビデオを見て」と誘うメッセージとともに、新たな感染リンクを生成する。

 また、Storm wormは、自らを偽装することも多く、パターン一致タイプのウイルス対策ソフトでは検知できるとは限らないという。【高森 郁哉/Infostand】

Secure Computing
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