Martin Fink、ソフトウェア特許を無視するのは世間知らず発言

さて、今週はBostonでLinuxWorld EXPOだったわけだが、HPのMartin Finkが大暴れしていたようだ。その模様はMatz日記(分室)の16日と17日で触れられている。

Martin Finkは、HPのLinux部門のVPでLinux戦略を統轄するだけでなくスポークスマン的な役割も果たしている人物だ。jlcにも彼のこのような記事が掲載されている。HPのそうそうたる面子を率いていることからも分かるように、なかなかの人物であると私は思っている。今週のNewsForge編集長Roblimoの記事では、下記のようにと評されてもいる。

最近の企業向けLinuxコンファレンスで盛大に取り上げられるという点では、HPの重役で人当たりがよさそうに見えるMartin Finkの方が、コミュニティのスポークスマンであるBruce Perensよりも、可能性が高そうだ。

で、まずソフトウェア特許への彼のコメントからだが、「最終的にソフトウェア特許は生活の一部となる。それを無視するのはいささか世間知らずといえる」はちょっとこの場ではマズイんじゃないのかな。記事を読む限りは、HPとしての彼の立場を考えるとそれなりに真っ当なことを言っていると思う。が、今はかなり薄まったが、US国内でのLinuxWorldはLinux/OSS Geekが集まるイベントだ。つまり、そのような場でこの発言をすれば聴衆を世間知らずと言っていることに近いと私は思ってしまうのだが…、何かの意味があって意図的に挑発してるのだろうか? まあCNetの記事に煽りが入ってるかもしれん。

しかしながら、ソフトウェア特許にどう対応するべきかを明確に示せていない私よりは潔い。Red Hatの特許スタンスが現状では見本になるような気もするが、これもちょっと… と思う時もある。